目的(摂食嚥下ケア X 精神科)
近年、長寿高齢化に伴い誤嚥性肺炎で亡くなる方が増え「摂食嚥下障害」が広く理解されるようになってきました。日本の医療政策も「食べることでのQOLの向上と不必要な医療費削減」を医療現場に求めています。精神科病院での摂食嚥下ケアは一般病院に比べ整備が遅れている現状がありますが、精神科領域においても必要度に変わりは有りません。当院では精神科におかかりの患者様やご家族のために、厚生労働省の求める医療体制に即した「摂食嚥下支援チーム」を設立しました。多職種それぞれの専門性を十分に発揮し、摂食嚥下支援チームが診療することで、摂食嚥下機能の回復や誤嚥性肺炎や窒息等のリスクを抑えた食事支援を行い、「食べることを諦めない医療を実践する愛誠病院」を選んで頂く意味をご提案いたします。摂食嚥下相談窓口
当院では主に精神科にて治療を必要とされる方へ摂食嚥下ケアの導入を進めています。食べることの問題(摂食嚥下障害)でお悩みな患者様やご家族がいらっしゃいましたら、ぜひ当院にお気軽にご相談下さい。電 話 | 03-3961-5351(代表) |
受付時間 | 平日9:00〜17:00 |
メ ー ル | st@aisei-byouin.or.jp |
メンバー構成と役割
●医師(Dr)VE嚥下内視鏡検査を担当
主治医と摂食嚥下支援チームの調整仲介
対象患者様の病状の把握
摂食嚥下機能の評価
摂食嚥下支援計画の提案
摂食機能療法実施指示
●摂食嚥下専任看護師(Ns)
病棟での生活状況について指導・評価
病棟での摂食方法について指導・評価
病棟の看護師への摂食嚥下療法の指導
●薬剤師(Ph)
覚醒や排痰への薬剤の影響を管理調節
食事状態に応じて薬剤や投与時間を調節
最適な薬剤を主治医へ提案
●管理栄養士(Rd)
摂食状況の確認
栄養状態の評価・指導
摂食嚥下機能に応じた食形態や栄養管理の提案
●言語聴覚士(ST)
VE検査に同席しDrに協力し摂食嚥下機能の評価を担当
摂食嚥下機能に即して適切な食事形態を評価・指導
摂食嚥下障害に対して負荷量を考慮した嚥下訓練
VE検査・嚥下訓練による摂食嚥下機能の経時的な評価
活動内容
・毎月VE嚥下内視鏡検査を実施しています・毎週「摂食嚥下カンファレンス」を開催し、患者様の情報を共有しています
・愛誠病院全体に「摂食嚥下医療」が浸透するよう勉強会や現場指導を行っています
・臨床現場で対応するスタッフに対しスキルアップに繋がるよう適切な情報を発信しています
・愛誠病院全体の「摂食嚥下医療」が円滑に進むよう、運営管理・調整を行っています